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国内商品の投資がローリスクって言い切れる?


外貨に興味がある方でも、為替リスクなどを考えるとなかなか手を出しづらいという話をよく耳にします。でも、国内への投資だけがローリスクとは言えなくなってきていませんか?






「ポートフォリオ理論」をご存知ですか?
よく投資の世界では、「一つの籠に卵を盛るな」と言われています。一つの籠だと、その籠を落とした時に全ての卵が割れてしまいますが、いくつかの籠に分散して入れておけば一つ落としても大丈夫、という理論です。何かに投資する時には、リスクの異なるものに分散して投資をした方が良いと言われています。これもポートフォリオ理論のひとつですが、では「海外旅行に行ったときには、お金はいくつかに分けて持ち歩こう」というのを聞いたことがありますか?例えば、バッグに入れておいた財布を盗まれても、ポケットに入れておいた財布でどうにか対処できる、ということです。筆者はこれも立派なポートフォリオ理論だと思います。

外国投資=ハイリスク?日本投資=ローリスク?
さて、株・投資信託・不動産・預金など、日本にも様々な投資先がありますが、それらに分散投資するだけで良いのでしょうか?
株も投資信託も、今では為替なしでは語れない時代になっています。不動産でさえも、外国の投資家が日本の不動産に投資するようになってきています。為替の影響は、年々増大していっていると言えるでしょう。「日本国内への投資だけだからローリスク」と果たしていえるのでしょうか。
上記の例でもわかるとおり、今後グローバル化が進めば進むほど、外国に投資をしないことのリスクも高くなっていきます。「海外旅行には興味がないから・・・」「日本の預金だから、大丈夫」という方も、みなさんしっかり対策を立てる必要がありますね。

ですが、「突然そう言われても・・・」「あまりリスクはとりたくない」というのが本音だと思います。そういう方は、外貨預金から始めてみてはいかがでしょう?「リスクはできるだけとりたくない」「為替とか複雑なのはよくわからないけれど、外貨には興味がある」という方のスタートには向いていると思います。

見るべきポイントは金利だけでなく、手数料も!
外貨預金で一番目立つのが、金利です。米ドルで1年定期だと、金利は3%〜4%、NZドルは6%にもなります。

しかし、同時に考えなければいけないのが為替手数料です。通貨によっては、片道2.5円かかるところもあります。例えば、100円をNZドルに預けたとしましょう。1NZドル=100円として、預入時も引出時も変わらないとしましょう(執筆時現在は1NZドル=85円ですが、簡単にイメージをするために簡略化します)。
1年で6%=6円の利息が付きますが、円→NZドル→円の往復5円(片道2.5円)の手数料がかかりますので、結局は1円しか増えないことになります。逆に、金利が6%以下だとしても、為替の手数料が安かったら1円以上増える場合があるのです。
このように、金利だけに目がいきがちですが、為替手数料もとても大事なポイントです(実際には、税金もかかります)。

どこで調べる?
以前は、どの金融機関で申込みをしても、金利も為替手数料も変わりがなかったのですが、インターネット専業銀行などの出現によって、金利も為替手数料も各社違いが出てきています。

米ドルの場合、国内の大手都市銀行は、片道1円の為替手数料ですが、ソニー銀行は片道25銭、住友信託銀行は片道20銭などと、1円より安い手数料の銀行が増えてきています。各種比較サイトなどで比較すると便利だと思います。

為替手数料の節約はこうする!
為替手数料を節約するためにFXを使う方法もあります。FXでも、外貨預金と同じように金利と手数料があります。
金利のことをスワップポイント、スワップ金利と言い、1万ドル・1万ユーロなど、1万ごとの単位で、1日にいくらの利息がつくのかを表しています。業者によって高い低いがありますが、年利に直すと大体2%〜4%程度の業者が多いと思います。外貨の定期預金半年〜1年と同じくらいというイメージです。

一方、見逃すことができないのが為替手数料です。FXでは、頻繁に売り買いすることを前提としていますので、かなり為替手数料は安くなっています。5銭なども当たり前ですし、無料のところもあります。

FXってハイリスクでは?
ローリスクでこんなことができることをご存知でしょうか。それは、レバレッジを1倍にして取引をすること。そうすると、あらびっくり!外貨預金と同じですね。しかも、金利は高め、手数料は低めです。
では何が怖いかと言うと、欲が出てきて、レバレッジを2倍〜5倍〜10倍・・・などとすると、外貨預金とは異なる大きなリスクを負う商品に早変わりする点です。

このようにリターンに目を奪われて、気付いたら想像以上のリスクも負っていることにならないように気をつけましょう。また、FXの業者は玉石混合と言われています。目先の金利や為替手数料ばかり見ずに、信用度なども自分で判断しなければいけません。

初めての外貨投資
外貨預金の為替手数料等は結構バカになりません。筆者は、利率・税金の面などから見ると、外貨預金よりも外貨建てMMFの方がリスクとリターンを比較してもお得だと思いますが、わからずにMMFを買う位ならば外貨預金の方が良いと思います。
また、欲に目を奪われずにレバレッジ1倍で取引を維持できるならば、FXで金利の高さと為替手数料の安さを享受するのも良いと思います。

ファイナンシャルプランナー 小山 武仁