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冬のボーナス、
今年は外貨に目を向けてみては
もうすぐ冬のボーナスシーズン到来!今年は海外の投資商品に目を向けてみてはいかがでしょう。今日は外国への投資のメリット・デメリットをご紹介します。
なぜ今、外国への投資なのか
投資は、できるかぎりリスクの異なるものに分散した方が良いと言われています。ポートフォリオ理論とも言われますが、一つの籠に卵を入れていると、その籠を落とした時に、全ての卵が割れてしまいますが、いくつかの籠に分散して入れておけば、一つ落としても大丈夫、という理論です。
日本でも投資をしている方は増えてきましたが、日本の投資信託・株式・不動産を買っている方がほとんどで、外国への投資をしている方はまだ少数です。極端な例ですが、これでは日本に北朝鮮からの核ミサイルが飛んできたら、あっという間に日本という籠に入れた卵は全てが割れてしまいます。そこで、今こそ外国投資を考えてみてはいかがでしょう。
外国投資のメリット
一番のメリットは、海外の金利が高いことです。日本も金利が高くなったとは言え、利率は良くて1%程度。海外はそんなレベルじゃありません。米ドルは4%前後のものもありますし、NZドルについては7%になるものもあります。「日本で運用するよりも海外で運用する方が効率良い。」という理由はここにあります。
外国投資のデメリット−(1)
全ての商品に共通するのが「為替リスク」です。為替のレートが刻一刻と、円高や円安に値動きしているのはご存知だと思いますが、外貨の商品に投資をした“後”に、円高になると損をしてしまいます(逆に投資した後に円安になると得をします)。
せっかく海外の高い金利で運用したのに、円高になったために外貨を円に換えるときに損をしてしまい、結局外国投資の意味がなかったという可能性もあります。また、国ごとにリスクが異なりますので、どの国に投資するのかも大事な要素になります。
円高になって損をするか、円安になって得をするかはわかりませんが、「損をする可能性がある」というのは一つのデメリットと言えるでしょう。
外国投資のデメリット−(2)
日本円から外国の貨幣に換えるためには「為替手数料」が必要となります。
テレビや新聞でよく耳にする「1ドル=100円」という金額で、外貨に換えられるわけではありません。実際には手数料がかかり、円を1ドルに換える時、(片道)1円の手数料であれば101円が必要になり、また1ドルを円に換えたい時にも99円しか戻ってきません。もちろん、為替手数料は他の外貨でも必要になり、金額は種類によって異なります。
それでは、外国のいろいろな商品を見てみましょう。
外貨預金
【メリット】
(1)外貨で預金することにより、日本では考えられない高い金利の恩恵を受けられること。
(2)日本の預金と同じで、外貨での元本が保証されていること。
【デメリット】
(1)為替手数料が高いこと。米ドルであれば、住友信託銀行は20銭、ソニー銀行は25銭で換えることができます。その他は片道1円程度の銀行がほとんどです。
外貨MMF
【メリット】
(1)円建てのMMFや外貨預金よりも高い利率で運用できること。
(2)流動性が高いこと。また、手数料なしで解約できることもポイントです。
(3)為替で儲かった部分(為替差益)が非課税であること。MMFからの分配金は課税されますが解約時・売却時の為替差益は非課税となります。
【デメリット】
(1)MMFも投資信託の一種なので、元本の保証がないこと。
(2)外貨預金に比べて、選べる外貨の種類が少ないこと。
外国債券・外国株式・外国投資信託
【メリット】
(1)世界中の国が投資対象になるため、選択肢が多いこと。日本の景気にかかわらず、様々な国に投資をすることができます。
(2)特に投資信託に言えますが、外国の投資信託の手数料は日本に比べてかなり割安であること。日本では、投資信託が金融機関の手数料稼ぎに使われる場合が多いためです。
(3)特に外国債券に言えますが、日本の税制上、有利なものもあります。
【デメリット】
(1)国内の投資信託にも外国債券や外国株式に投資しているものがあります。したがって、わざわざ外貨に換えてまで買う必要があるかどうか、比較してみる必要があること。
(2)株式等は、その企業の財務状況を分析して購入する必要がありますが、制度が日本と違うため、情報を仕入れるのが難しく、分析も難しいこと。
(3)アルゼンチン債になどが記憶に新しいかもしれませんが、信用力のない国が発行した国債などは、見た目の利率が良いけれど、デフォルト(簡単に言うと「紙くず」)になる可能性もあること。
FX(外国為替保証金取引)
【メリット】
(1)FXに限らず、信用取引・保証金取引と呼ばれるものは、他の商品と違い円安になった時だけでなく、円高が予測できるときにも利益を上げられること。
(2)手持ち資金の数倍〜数十倍の外貨を扱うため、大きな利益を得られる可能性があること。
(3)為替手数料が安いこと。
【デメリット】
(1)手持ち資金の数倍〜数十倍の外貨を扱うため、莫大な損失を被る可能性があること。
(2)元本の保証がないこと。
注意
以上のような外貨商品が主なものとなりますが、上記のFXなどは、ハイリスクハイリターンの典型的な商品です。したがって、初心者には少々複雑すぎるでしょう。投資経験が長い方や、株式で信用取引などをしたことがある方、為替の予測に自信がある方にしかお勧め出来ません。
今は株式相場が膠着している状態ですので、ハイリターンを狙いたい気持ちはわかりますが、投資をする際には複雑な商品ほど十分に性質を理解した上で投資をするのは大原則です。
外国投資のテクニック
もしも予測を超える円高になった場合、そのまま外貨を円に換えると大きな損が出てしまう可能性もあります。そんな時には、円に換えず、そのまま外貨の普通預金などで保有し続けて、為替レートが回復したときを見計らって円に換えることも可能です。
また、米ドルやユーロなどは、海外旅行の時に使えるので、旅行まで外貨のまま取っておくこともできます。
今後の為替の予測
為替の予測は、大手都市銀行のトレーダーの方なども口々に「難しい」と言いますが、思い切って大胆予測をしてみましょう。
今年はアメリカ大統領の中間選挙の年です。毎回中間選挙の年とその次の年は、大統領が産業界に考慮して、ドル安(円高)に誘導する場合が多いと言われています。また、大統領選挙の年(次回は2008年)は、ドル高(円安)になることが多いと言われていますので、今から少しずつ外貨への投資をしていくことで、再来年の円安による恩恵を受けることができるかもしれません。また、長期的には日本は少子高齢化により国力が下がり、それに伴って円安になっていくという意見もあります。
こういった点を見てみると、“個人的には”中期的にも、長期にも、円安になっていく可能性の方が高いと思います。
ファイナンシャルプランナー 小山 武仁