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保険選び、
入り口も重要、
でも出口は大丈夫?
保険に加入する際、保険料や入りやすさも重要なポイントですが、イザという時に保険金がおりないのでは困りますよね。保険になるときには「入り口」だけでなく「出口」のチェックも忘れずに!
保険に加入する際、どんなことを考えて選びますか?最近は、各社から様々な商品がラインナップされており、選ぶのに困ってしまう人も多いと思います。
そのような中で大切なことは、「入り口」だけではなく「出口」も考えて選ぶということです。「入り口」というのは、保険に加入する際のこと。「出口」というのは、保険金を受け取る際のことです。
「入り口」では、例えば掛け金の安さを比較したり、「医師の審査は不要」などといった入りやすさで選ぶ場合もあるでしょう。
しかしいざという時、頼りにしていたはずの保険から保険金を受け取れなかった・・・ということになってしまっては、保険料を払い込んでいく意味がありませんね。そうなることのないように、しっかりと出口(保険金の受け取り)の部分もチェックして選びたいものです。
そのポイントについて事例を3つご紹介します。
■ 保険料の安さで選んだけれど・・・
【ケース1】
Aさんは、1入院60日型で、日額5000円の医療保険に入っています。
病気にかかり入退院を繰り返しましたが、下記の場合いくらの入院給付金が受け取れるでしょうか。
<Aさんの入院例>
90日入院→ 退院→(60日経過後)→ 30日再入院
<受け取り例>
最初の90日間の入院では、60日分受け取れます(60日間が限度なので)。
次の30日間の再入院ですが、ここでも入院給付金を受け取れそうな気がしますが、実は、ここでは受け取れません。
なぜなら、
前回の入院と同じ原因で入院した場合、退院日の翌日からその日を含めて180日経過しないと、1回の入院とみなされてしまう
からです。
この場合、1入院120日型の医療保険であれば、再入院までカバーされたということになりますね。
では、今回の入院でどのくらい受け取れたのかというと、
日額5000円が60日限度で 5000円×60日=30万円 となります。
例えば50歳男性が上記と同内容(保険期間10年間)の、ある医療保険に加入した場合、月々の保険料は約5000円、10年間の保険料総額は60万円になります。1入院の給付金が最大30万円の保険に10年間加入するのに、60万円を払い込むというのはどうでしょう。5年に1度、2ヶ月間の入院をしてトントンな状態になります。もちろん、手術などで給付金を受け取れるタイプもありますが、それも5万円・10万円・20万円と、病気によって受け取れる金額は異なります。
もし、30万円、40万円くらいであれば貯金でも十分まかなえるという場合には、あえて保険に加入するまでもないかもしれませんね。
むしろ医療保険は、長期にわたる入院や、大幅に貯蓄を取り崩すようなリスクのときにこそ、保険に入っていてよかったと思えるようにしておきたいですね。
■ 保険に入れたのはいいけれど・・・
【ケース2】
Bさんは、健康状態の告知や医師の審査がなくても入れる
無選択型
の保険に加入しました。加入して2年が経とうとしていた時、入院をすることになりました。保険に入っていてよかったと思い、早速加入していた保険会社に給付金を請求しようとすると・・・残念ながら給付金が出ないことを告げられました。
これはどうしてでしょうか・・・
Bさんは、以前にもその病気で入院をしたことがあり、その場合加入から2年以内に入院したら、
免責
となることがあります。Bさんは、そのことを知らずに加入していたことが問題だったようです。
※
無選択型保険(むせんたくがたほけん)
・・・保険加入時の職業や健康状態などの告知、診査なしで誰でも加入出来る保険。
※
免責(めんせき)
・・・保険会社が、特定の理由により保険金・給付金を支払わない場合。約款に規定されている。
<おもな免責事由>
○契約した保険の責任開始期から
一定期間内
(1年〜3年、生命保険会社により異なる)
に被保険者が自殺
したとき
○契約者や死亡保険金(給付金)の受取人が、
故意に被保険者を死亡させ
たとき
○
戦争その他の変乱
によるときなど
○告知した内容が事実と相違(告知義務違反)し、契約(特約)が解除されたとき
(生命保険会社によって若干取り扱いが異なります)
【ケース3】
同じく、保険に加入する際に健康状態の告知が不要という
無選択型
の保険に入ったCさん。1ヶ月後の会社の健康診断で、胃潰瘍を指摘され、4ヵ月後に入院することになりました。
医療保険に入っておいてよかったとほっとしたのもつかの間、いざ保険金を請求しようとすると、保険会社からは「ご契約後、一定期間内(その保険会社では90日以内)に発病した入院は、ご契約日から起算して2年経過しないと給付金支払い対象になりません」との回答でした。
すなわちCさんは、保険に加入して90日以内に胃潰瘍と診断されたため、胃潰瘍に起因する入院は保険加入後、2年経過しないと免責になってしまうということです。
また、がん保険などでも、加入してから90日以内による入院は免責となっていますので、特に保険に入り直す際は、90日間は前の契約とだぶらせておくなど、注意をしておいた方がいいでしょう。
このように、保険に加入するときは保険の出口=「どんな場合に、いくら受け取れるのか」をしっかりと確認しておきましょう。また、「<保険金が支払われない場合>にはどんな場合があるのか」を確認しておくことも重要です。保険会社によっては、ホームページにわかりやすく紹介しているところもあります。また、
約款
や
ご契約のしおり
などは必ず目を通しておきましょう。
「入り口」だけの比較でなく、保険の出口もしっかり理解したうえで、自分に合った保険を賢く選んでいきたいですね。
※
約款(やっかん)
・・・生命保険会社があらかじめ定めた保険契約内容。特に契約者に大切な部分を抜き出し、やさしく解説したものが「契約のしおり」であり、約款に合本されていることが多い。
株式会社 住まいと保険と資産管理
ファイナンシャル・プランナー 飯村 久美