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ご存知?
毎月配当がもらえる人気のファンド


中高年を中心に人気を集めている「毎月分配型ファンド」。毎月お小遣いをもらえるようで嬉しいけれど、メリットが大きい分、リスクもそれなりに。今日は購入する際の注意点をご紹介します。






■ 毎月決算型ファンドの1つ、「毎月分配型ファンド」
毎月決算を行い、分配するタイプのファンドを「毎月決算型ファンド」と呼びます。「毎月決算型ファンド」には、「毎月分配型ファンド」と呼ばれる、分配金を毎月支払うタイプと、分配金を再投資するタイプがあり、今人気を集めているのは前者の「毎月分配型ファンド」です。銀行の窓口でも購入できる様になったこともあり、中高年を中心に人気が広がっています。年金の受け取り開始までの期間や生活費を補う目的で購入する方が多いようです。

この「毎月決算型ファンド」の主な投資対象は外国の債券ですが、最近ではREITファンドや高配当株投信にも広がっていて、ここから得られた収益配当金をファンドの分配金として払い出す仕組みです。国内最大ファンドである「グローバル・ソブリン・オープン」の純資産総額は4兆円を超えるほど。日本では「毎月分配型ファンド」に注目が集まっていますが、米国の債券ファンドにおいては「毎月決算型」が主流であり、実は特にめずらしい形のファンドというわけではありません。

「毎月決算型ファンド」は、比較的格付けの高い債券を投資対象とするファンドから、ハイイールド債券(イールド:利回り)を主要投資対象とするファンドまで様々ありますが、格付けが高いと言っても実際のファンドの平均格付を見るとかなりの格差があり、また対象とする債券の種類、組入銘柄、組入銘柄数、組入比率等によってもかなりの差があります。通貨についても、米ドル、ユーロ、豪ドル建て等を中心とするものがあり、同じ「毎月決算型ファンド」と言っても、リスクについてはファンドにより大きく異なります。

一万口あたりの配当金は、30円〜50円程度。例えば上述の「グローバル・ソブリン・オープン」は、一万口あたり40円の配当金を続けています。現在の基準価額は8,000円程度なので、800万円購入すれば毎月約4万円ずつもらえる計算です。また、最近では毎月の分配金のほか、年2回のボーナス分配等を実施しているファンド、3ヵ月ごと、年2回、年1回等いろいろなタイプがあるので自分の好みのタイプを見つけてみてはいかがでしょうか。

■ 毎月分配の仕組み
毎月分配型の魅力は、もちろん毎月分配を受け取ることができまたその利率が預貯金、MMFなど他のインカムゲインを目的とする商品に比べて高いことです。しかし毎月分配を行うと分配金には20%の税金が源泉徴収され残りが投資家の受取分になりますが、再投資を前提にするのであれば当然分配金を出さないファンドの方が効率よく資産を運用できるはずです。毎月の分配の受取を目的として「毎月分配型ファンド」を購入している方はここを十分に理解してください。また、他のインカムゲインを目的とした商品より高いゲインを得られることは、それだけ高いリスクがあるということもお忘れなく。

■ 収益性
毎月分配型ファンド購入者には、実際のところ儲かっているのかどうかわかっていない人も多いようです。毎月分配型のファンドは購入の翌月から分配金を受け取ることができ、月々の分配に気をとられ基準価額には目が向かなくなりがちです。しかし一部の運用会社では、短期的に人気を集めるためにかなり無理な分配金を払い続け、結果元本部分が減ってしまっていることがあるようです(いわゆる「タコハイ」)。いくら毎月分配を受け取れるとはいえ、元本の減少が分配を上回るようでは意味がありません。もちろん全ての毎月分配型ファンドがタコハイを行っているわけではありませんので、収益性についてはファンドのトータルリターンの状況を確認することが重要です。

■ 為替リスク
毎月決算型のファンドのほとんどが外国債券に投資するファンドのため、外国為替の変動を受けやすいことも特徴のひとつです。しかし一方で、毎月分配を実現するためには、現状の超低金利状況にある日本の債券にだけ投資していては実現できませんので、外国の債券に投資するからこそ可能な仕組みのファンドとなります。外貨建ては円高になれば当然ファンドの基準価額が下がります。分配金の額は確定されているわけではないので、分配金が減る可能性も十分に考えられます。また、1つの国よりも複数の国に投資するファンドの方が為替リスクは分散できるでしょう。為替ヘッジの方針についてはファンドにより異なるので、為替リスクをとりたくない場合には為替ヘッジが実施されているファンドを選択するようにしましょう。

■ 信用リスク
先に述べたように、毎月決算型ファンドの投資対象は平均格付を見てもいろいろで、信用リスクはファンドにより大きく異なります。ハイイールド債券への投資は高リスクではありますが、毎月決算型の全てがハイイールド債を投資対象としている訳ではありません。先進国の国債といった信用リスクの最も低い債券を主な投資対象としているファンドもあります。一方で、リスクをとってでも毎月高い分配を期待する投資家にとっては、ハイイールドを中心とした毎月決算型も選択肢の一つでしょう。

毎月分配型ファンドにはメリットが大きい分リスクもありますが、重要なのは各ファンドの仕組みや組入債券の違い等によるリスクを充分に理解した上で、自分にあったファンドを選ぶことです。ささやかでも、毎月お小遣いをもらうことを目的とする人にはよい商品だと思います。
購入は主に証券会社や銀行ででき、購入単価もファンドによって1万円〜50万円程度と種類もいろいろです。投資対象、純資産額、為替リスク、分配金の推移など十分に検討してから購入するようにしましょう。

清村 真琴