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人気の外貨投資、
リスクも知ってチャレンジ


外貨投資の人気が高まっています。なかでも「外国為替証拠金取引」と呼ばれる新しい外貨投資商品が話題になっています。リスクも多いと言われていますが、いったいどんな投資商品なの?






ここ数年、銀行が積極的にアピールしていることもあり、外貨預金をはじめる人が多くなってきました。特に豪ドルやNZドルのような高金利通貨の外貨定期が人気のようです。

しかし、以前のコラム「外貨預金、本当に殖やしたいならここに注意」でも取りあげましたが、銀行の外貨定期は、為替手数料が高いことや、預け入れや引き出しのタイミングが決められているため為替レートの変動リスクがあるといったデメリットがあります。

そんな中、注目を集めているのが外国為替証拠金取引です。まだ新しい外貨投資のため、聞き慣れない方も多くいるのではないでしょうか。

外国為替証拠金取引とは、簡単に言えば「外貨の信用取引」です。外貨定期の場合、1万米ドルを預け入れる場合、1万米ドル×米ドルレートの日本円が必要になります。例えば最近の為替レートは1米ドル=114円ですから、114万円が必要になります。

しかし、外国為替証拠金取引の場合は、各社ごとに定めた証拠金を差し入れるだけで1万米ドルの購入が可能です。たとえば、1万米ドルの証拠金を10万円と決めている会社の場合、10万円をその会社に差し入れることで、1万米ドルの取引ができます(証拠金の設定金額は販売会社により異なる)。

これはメリットにもデメリットにもなり得ますが、まず「資金効率のよさ」は最大のメリットと言えるでしょう。例えば1米ドル114円で購入した1万米ドルを、116円で円に戻すと、1米ドルあたり2円、1万米ドルの場合2万円の利益を得られます。
外貨定期の場合、100万米ドルに対して2万円、すなわち利益率は2%になります。一方、外国為替証拠金取引の場合は10万円で2万円の利益となって、利益率は20%。外貨定期よりはるかに効率よく利益が得られるのです。

ただし前述の通り、リスクもその分大きくなることがデメリットでもあります。証拠金の何十倍もの取引を行うということは、同時に何十倍もの為替の変動リスクを負うということなのです。実際の資金力以上の取引が行えることの魅力は、より以上の期待を与える反面、外貨預金や外貨建てMMFのような金融商品とは比べ物にならないくらいのリスクが、そこには存在します。リスクとリターンはいつも隣合わせであることを忘れないでください。

もう1つの外国為替証拠金取引の特徴は、為替手数料が安いということです。銀行の外貨預金は、通常1米ドルの購入につき、1円の手数料がかかります。円に戻す時も同様に1米ドル1円の手数料がかかりますので、1米ドルを購入して円に戻すという一連の行為で、2円の手数料がかかります。一方、外国為替証拠金取引の場合は、数〜10銭程度の手数料で済みます。
1米ドルでみると小さな数字ですが、1万米ドルの売買で考えると、外貨定期だと2万円の為替手数料がかかります。しかし、外国為替証拠金取引では、手数料10銭だと2000円と、1/10の手数料しかかかりません。さきほどの114円で米ドル購入・116円で円に戻すという取引で考えると、外貨定期はプラスマイナス0円、外国為替証拠金取引では18,000円の利益になります。

こうしたメリットが取りあげられていることもあり、外国為替証拠金取引を行う方が今年に入り急増しています。しかし、この外国為替証拠金取引は最近になってはじまった新しい投資方法であり、これまで金融庁の監督外になっていました。このため、サービス提供会社と利用者の間でのトラブルも多く、大きな問題となっていたことも事実です。これを受けて今年の7月に新しい法律が施行され、利用者をある程度保護するしくみが整いつつあります。

外貨定期よりも利益のチャンスが多い外国為替証拠金取引。きちんとした販売会社を選んで、余裕資金でまずは少額からはじめてみるのがいいかもしれません。但し、ハイリターンを狙える商品は必ずハイリスクが伴います。初心者の方が購入する際には、しっかりと仕組みを勉強してからにしましょう。

里見 唯