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賢い貯蓄にはバランス感覚もお忘れなく

貯蓄を殖やすには、もちろん収入を増やすのが一番。でもそれができないなら、支出を減らすか、運用率を高めること!今日は上手に節約して、賢く貯蓄を殖やす方法をご紹介します。






 貯蓄を殖やすために、あなたは今何を実行していますか?

 貯蓄を殖やす方法は3つしかありません。ご存知のとおり、1.収入を増やす、2.支出を減らす、3.運用率を高める、ですね。
 安全・着実そして計画的に貯蓄を殖やしたいなら「一生懸命働きましょう!」
 これがベストです。それでも、収入と同じ分だけ使っていたら貯蓄は殖えません。
 「収入>支出」の状態を維持・拡大することが大切です。

■ 取捨選択をして節約しよう
 将来に向けて貯蓄を殖やしていくためには、一生懸命働けて収入のあることが大前提となります。
 しかし、あなたにもし「万が一」があった時にはこの収入が途絶える可能性があり、そうなっても生活が破綻しないようにしておかなければなりません。
 その備えとして、保障を考えることになります。保障に関しては十分な資力がある方は別として、そうでない方は無駄な支出と考えるべきではないです。
 それでも例えば、一家の大黒柱に「万が一」があった場合の遺族の保障額は、平均寿命に近づいていく分、または子供が自立していく分年々減っていくものです。勧められるがまま入った保険には実は過剰な保障がついていた、ということもあります。
 そうなると、過剰な保険金額に対して支払う保険料もそれだけ高くなるわけで、節約・貯蓄という点からも好ましくない結果になります。
 保険料の削減(節約)は直接的に「収入>支出」の拡大へとつながります。あなたの必要としている保障を残し、余分な保障は見直すという取捨選択をしましょう。

■ 見極めの難しいパターン
 ところが、その選択が難しい場合もあります。
 もし、保険会社の予定利率の良い時代に、貯蓄性の高い終身保険などに加入された方は、少ない保険料で多額の保険金を得ている場合があるからです(いわゆるお宝保険)。
 この場合は、払込期間満了まで持って解約すれば、加入した時期により差はありますが、払込保険料よりも多くの解約返戻金を手にすることができます。
 結果的に、現在の銀行の預金金利よりもパフォーマンスの高い運用をしたのと同じ結果になることがよく見られます。
 この場合は「貯蓄」と考えて保険料をそのまま払い続ける方が多いようです。

■ 「ハライズミ」という妥協案
 一つ注意しなければならないのが、あくまで「現在の」預金金利との比較で高いという点です。将来の満期までずっと日本の金利水準が低いことを前提としてはいけません。
 これから20年間の日本の金利がどうなっているか、または10年間でもいいです。みなさん想像できますか?未来を想像しにくいときは、「過去を振り返ってみる」のがセオリーです。
 現在から15年前まで3年毎に遡った過去の普通預金金利の推移を見てみましょう。

実施年月日普通預金(%)
1990.08.061.63
1993.08.301.01
1996.08.260.1
1999.08.300.05
2002.08.260.003
2005.08.150.001


 これからわかることは、15年の間にこれだけ金利が変化しているということです。
 どう思われますか?
 今の普通預金金利が0.001%だからと言って10年後も同じだとは限らず、将来の15年以内ですらもしかすると金利が1%を超えてくるかもしれないのです。また、インフレで満期になる時代の物価水準が上昇していれば、確定でもらえる返戻金は今考えている以上に少なく感じる可能性もあります。
 現在の生活コストにおける保険料の負担が重い方は、苦労して保険料を払っているのに満期時の物価水準の上昇如何によっては、「あれだけ苦労して払っていたのにこれだけしかもらえないのか」という結果も起こりえるわけです。
 「でも、将来の金利の上昇はわからないじゃないか。わからないのに解約するのは抵抗があるよ」
 その通りです。加入された「お宝保険」の保障内容、現在の生活環境や考え方などによって結論は変わります。
 とすれば、妥協案として払済保険(保険を解約した時の返戻金を元に、以降の保険金額を下げて一括購入し、以後の保険料を払わないようにする)にして支払っている保険料分を浮かせて貯蓄に回すのも一つの手です。
 貯蓄残高を殖やすスピードを落とさないためには、解約や払済にした方が良いこともあるのです。
※但し、払済にすると特約部分は消滅してしまうので注意が必要です。

■ 住宅ローンを組んだ方は「家庭内逆ザヤ」に注意
 あなたが住宅を購入してローンを払われている場合は、貯蓄性のある保険の解約や払済保険への変更は本格的に検討すべきかもしれません。例えば1%で積立運用(保険料の支払い)をしながら、かたやローンで3%の利息を払っているというケース。
 このように満期までの利回りよりも、ローン金利の方が高いという「家庭内逆ザヤ」が起きている方は、浮いた保険料を繰上返済資金に回す方が賢明でしょう。
 実質的に税金をとられずに3%の運用をして、「運用率を高めた」のと同じ結果となり(普通に運用して得た利益には利子所得等の税金がかかるので実質利回りは下がります)、将来に発生するはずの利息分をそのまま節約して、その分を貯蓄へと繋げることができるからです

■ 貯蓄残高が増えるスピードを高める方法
 このように、一生懸命働いて、節約して貯蓄を殖やすのは大事ですが、闇雲に行うのではなく、まずは「1年間で100万円を貯める!」といった手に届きそうな目標を掲げてみてください。あなたの貯蓄残高が殖えるスピードは確実に高まるでしょう。
 ということで、今日もお仕事頑張りましょう!!

株式会社住まいと保険と資産管理
ファイナンシャルプランナー 高橋 誠司